「老化は科学的にマネージできる」——日韓米美容トレンド予測2026が示す美容の新常識
2025年12月、美容特化型イノベーションファーム「ampule」(運営:トレンダーズ株式会社)、韓国最大級のビューティプラットフォーム「GLOWPICK」を運営するGlowdayz、そしてアメリカでJ-Beautyを発信するCosme Hunt Inc.(現・J-beauty Hunt)の3社が共同で「日韓米美容トレンド予測2026」を発表しました。
本連載では、同レポートの内容をもとに、各国キーワードの背景と意味を3回に分けて解説します。上編では日本市場の4キーワードを紹介します。
この記事でわかること
日本編:4つのキーワード
1. 時を止める美容 ——「アンチ」から「リバース」エイジングへ
日本編の筆頭に挙げるのが、「時を止める美容」というキーワードです。
「老化は避けられない」から「老化は科学的にマネージできる」へと発想が転換しつつあります。
—— ampule「日韓米美容トレンド予測2026」より
エピジェネティクス研究(DNA配列を変えずに遺伝子の働きを調節する仕組み)の進展により、老化を引き起こす12個の要因が特定され、各要因への個別アプローチが研究段階から実装フェーズへと移行しているといいます。
特に注目されているのがセノリティクス(老化細胞除去)という概念。老化した細胞が周囲の健康な細胞に悪影響を与えることが明らかになり、これを除去する働きを持つとされる成分を配合したスキンケアアイテムが各社から続々登場しています。
この動きを「予防・抑制」から「機能回復・若返り」への転換と位置づけており、かつてSFの世界でのみ語られた「時間を巻き戻す」可能性が現実的な選択肢になりつつあると指摘しています。
2. PREステップアイテム ——「先回りケア」が日常ルーティンへ
日本編2つ目のキーワードは「PREステップアイテム」。メインケアの前に差し込む"プラスワン工程"への関心が高まっているといいます。
同レポートによると、猛暑の常態化や強い紫外線、空調による乾燥など肌トラブルの要因が多様化するなか、季節の変化に負けない土台づくりを目的とした予防発想のケアが支持を集めているとのこと。
スキンケア分野では洗顔前のプレクレンジングや導入美容液(ブースター)が代表例。ヘアケア分野ではプレシャンプーや地肌用セラム、さらにシャンプー後〜コンディショナー前のプレトリートメントなど、"前置きケア"に特化したラインアップが広がっています。
3. サードパーツケア ——「顔・髪の次」という新しいカテゴリ
「サードパーツケア」とは、顔・髪以外の見落とされがちな部位を専用アイテムでケアするという考え方です。
同レポートでは、在宅時間の増加を契機としたホームケアの定着が、首・手足・口元・デコルテなど"見えにくい部位"へと意識を広げたと分析。目元・首に加えて近年は頭皮、歯、デリケートゾーンまで意識が拡大しているといいます。
市場では部位ごとの専用品の充実が進み、金属チップ付きのアイセラムや首専用クリーム、低刺激・低pH設計のデリケートゾーン用アイテムなど、ピンポイントに効かせる製品が拡大中。
外見だけでなくメンタルウェルビーイングまで含めた"全身の印象値"を底上げできる点が支持されています。
—— ampule「日韓米美容トレンド予測2026」より
4. ケアダン ——ミドル〜シニア男性が新たな美容市場の主役に
「ケアダン」は、日常的に身だしなみやスキンケアに取り組む中高年男性を指すampuleの造語です。
同レポートによれば、若年層から広がったメンズ美容がいまやミドル〜シニア世代へ本格拡大。従来は無関心とされてきた40代以上でも、洗顔・保湿・UV・頭皮ケアなどの基本ルーティンが定着しているといいます。
供給側では、乾燥・テカリ・毛穴・シミなど男性特有の悩みに特化したラインと、性別を問わず使えるジェンダーレスなミニマルデザインの両面が拡大。時短・簡便性を重視したオールインワンや「簡単で効く」アイテムが支持を集めています。
同レポートは、「機能実感×簡便性×ジェンダーレスを軸に、ミドル〜シニア世代がメンズ美容市場の新たな成長エンジンになる」と予測しています。
中編では、韓国市場の4キーワードを解説します。インフルエンサー発ブームからヘリテージ回帰、AI時代の反動で高まるアナログ志向、情緒的価値への消費シフト、そして第二世代クリーンビューティーの動向——韓国の美容市場が向かう方向を読み解きます。
出典:ampule・Glowdayz・Cosme Hunt「日韓米美容トレンド予測2026」(2025年12月12日発表)
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