日焼け止め使う人、使い始めている人

こんにちは。
ここ数年で日焼け止めを使用することが身近になってきました。その背景と理由を今回は解説していきます。
①昨今の日焼け止め市場
②日焼け止めを選ぶ際の注意点3選
③日焼け止めを使用後の注意点
この3つについて纏めました。
①日焼け止めの市場の変化
市場規模は2020年~2024年の4年間で約1.6倍になっています。市場の成長率もそうですが金額に驚くと思います。単純に年間で830億円も日焼け止めが売れている!!

これだけ増えてきた理由は使用目的の多様化にあります。美意識が高く「焼けたくない」「美白でいたい」という美意識から、「肌を守る」「老化を防ぎたい」など、ライフスタイルや価値観に合わせた新しいニーズが増えたからです。昔からの美意識に新しく健康志向のニーズがここ数年で確立されました。
日焼け=老化原因とは昔から言われてきました。急に新しい価値観が増えた背景にはいくつかの要因があります。
・製品の進化と多様化
「肌がベタつく」「白浮きする」から使いたくない等の不満の改善、更には美容成分配合にて肌を守るだけでなく、肌に良い効果を与える商品の開発等、日焼け止め商品の進化と改善。
・日焼け止め使用者の低年齢化
プールの授業にて日焼け止めが使用できないことの改善(学校指定の日焼け止が出たところも)また、甲子園球児の日焼け止めが全国ニュースに。
商品の品質が改善されてきたこと、幼いころから男女問わず使用するのが当たり前になってきたこと。この二つが主な要因だと考えられています。
※2020年~2022年コロナ禍による外出減、2024年ECモールの成長も要因の一つです
②選ぶ際の注意点3選

肌を守るための日焼け止め。購入する際何を重視していますか?
価格、成分、知名度、SPF値、PA値、形状(クリーム・スプレー・スティック等)いろんな基準があると思いますが、ここでは意外と知られいない基準、注意すべき点を私の観点からお伝えします。
その理由も解説しますので今後の日焼け止め選びの参考にして下さい。
・美容成分は気にしない(あくまでも日焼け止めとして)
製品の多様化で美容成分配合の日焼け止めが増えてきましたが、私自身それは気にしてません。美容成分を気にして選ぶのであれば、別で美容液を購入した方が効果的です。ジャンルは違いますが、髪への効果や成分を気にする人が、リンスインシャンプーを購入しないのと同じ感覚だと思います。そして何より通常の日焼け止めに比べ、価格が上がる商品が多いのです。日焼け止めの塗り直しをする際にも少しもったいない気がしてしまうのも理由のも一つです。
・SPF値は30以上で十分
SPF値とは、日焼け止め効果の持続時間のことを指します。SPFは「1」毎に「20分」の持続効果を表します。SPF30の商品であれば600分(6時間)の効果が期待できる計算です。SPF値が高いものを使用すると、長時間大丈夫という安心感から塗り直しを怠ってしまう可能性があること、そして何より数値が高いものは肌への負担も大きい為控えています。
因みに持続時間は証明されていますが、各メーカーが2~3時間おきの塗り直しを推奨されているのは、汗で流れたりすることが加味されているからです。そう考えると肌への負担の高い商品を使用する気になれないのです。
※SPF試験(ISO24444)につていも別の記事で解説出来ればと思います。
・継続使用出来るテクスチャー
やはり肌に塗布するものであり、健康よりも美容目的で日焼け止めを使用している人の方が多いのが現状です。だからこそ使用することが苦になるもの、テクスチャーが苦手なものは避けています。日焼け止めは継続して使用するからこそ効果があるものです。香り等も加味して楽しみながら使用できるものを選ぶことをお勧めします。香りが好みのものに出会えたりすると継続しやすいと思います。
主観的な意見であり美容成分配合や、SPF値30以上を否定をしている訳ではありません。
経済的余裕があれば美容成分配合のものを選んだ方が良いです。外での営業周りや、屋外で過ごす時間が多い方ははSPF30以上のものをお勧めします。更にはオーストラリアの様に紫外線が、日本5~8倍と言われている地域ではテクスチャーよりもPA値を優先して選ぶべきです。
③使用後の注意点

日焼け止め使用後の一番の注意点。「しっかり落としきること」
特に洗顔だけで日焼け止めを落とせると思っている人は要注意です。日本で販売されている日焼け止めは、クレンジングで落とすことを前提としている商品が多数を占めています。日焼け止め使用率が増えてきた低年齢者、男性にとってクレンジングはあまり馴染みが無いものです。簡単でも構わないのでクレンジングを行って肌の健康を保ってください。
・洗顔だけで落とせる日焼け止めもある
洗顔だけで落とせる日焼け止めはパッケージに書かれていることが多く、それを売りにしている商品もあります。
・SPF値、PA値が比較的控え目な商品
・赤ちゃん用や敏感肌向けに多い
・使用感が軽く、皮脂や汗に強すぎない
要するに肌への負担が軽い日焼け止めはクレンジング要らずの商品が多いです。クレンジングが嫌いな人は購入前に必ず確認してください。
折角のお気に入りの日焼け止めを見つけることが出来ても、使用後の注意点を知らないと肌を守るどころか、肌荒れを引き起こしてしまいます。日焼け止めは「塗る」だけじゃなく「落とす」までがスキンケアです。やった気になった美容や健康法は逆効果になり兼ねないので、是非これを機に見直してみて下さい。